超音波カッター

ZO-41の全貌。

電源にはこのアダプターを介する。

超音波カッターのススメ。

目次

1、イントロダクション

2,ホビー用の小型超音波カッターZO-41と41Ⅱ

3,私の体験例

4,気になる値段。アマゾン調べですが

5,QA

6,まとめ

インターフェースにはモード切替スイッチ(ハイとノーマル)電源スイッチとACジャックがある。

イントロダクション

模型製作においては対象物のキットを切断することって結構ありますよね。
窓開けはよくやります。短縮加工軟化もそうだし、
単純に二つに切りたいときとかね。結構分厚いものを切ると
きってどうしようかと悩むこともあります。

そのような場面で活躍するの道具の一つがこの超音波カッターですよ。

その強引な感じすらもするこの性能と使いやすさから
多くのモデラーに支持されています。
その理由と私自身の体験談を交えて詳しく説明します。

これからホビー作業を始める方、あるいは道具をグレードアップしたい方の参考になれば幸いです。

それでは、始めていきましょう。

■機械の原理

そもそも超音波で切るということですが、

これメーカーさんのサイトで見たものを言いますよ。

《超音波切断》超音波の振動を刃に伝えて切断

刃先に超音波振動を与えることにより、ワークと刃の摩擦係数を低減します。

普段、カッターやナイフで切断しているものを、
より軽い力で切ることが可能になります。

※超音波を付加せずに切断できないものは、
超音波を付加しても切断できません。

本体からハンドピースを抜き出す。

ホビー用の小型超音波カッターエコーテック41と41Ⅱ

私の使っているZO41はもう販売が終了しちゃって、
後継機に代替わりしてるんですけどね。

でもこれ結構耐久性があって、もう何年も使ってて
なんら不具合を感じません。切れ味は相変わらずです。

最新版のZO41-2になって何が変わったかというと

まずZO-41とZO-41Ⅱの切れ味に差は無く、
操作方法が1つ増えたモデルがZO-41Ⅱになります。

フェンダーカットなどは最も作業効率の高いカットの一つ。

ZO-41Ⅱは電源を立ち上げる際、ハンドピーススイッチを押しながら立ち上げると、

ハンドピーススイッチを押している時だけ刃に超音波振動が伝わる操作方法になります。

ハンドピーススイッチを押さずに立ち上げた場合は、
ハンドピーススイッチを押して離したら動作し、

もう一度ハンドピーススイッチを押すと超音波振動が
止まります。(切り忘れ防止のため、10分で停止)

ドピースの上に小さな押しボタンがある。

電源が入っているときは緑のランプが点灯。
分解はくれぐれもご注意を

体験談

カットする窓を設定。
設定したものの0.5mm程度内側を目指して刃を押し当てる。切る角度はカッターと同様。
一周したら角をもう一度突き刺すようにして溶断痕を切り離す。プラをよじって目的の余剰部分を除去。
窓を開けられました。カット面は溶けたプラがデブリとなってくっ付いているので面処理加工が必要です。
溶断の雰囲気がありありとしたカット面。

私がよく使うシーンで思い起こすのは一つカッターで切るときに時間がかかる何度も切り込みを入れて

カットしなければならない時でカットしたところが多少荒れてもよいところ。

レジンでは溶けないからガレキの太いゲートを切るとき

エポキシパテで工作したものを削るとき

プラ板の真ん中を窓開けしたいとき

短縮加工したいとき

等ですね。

やっぱりね、カットするものによりますけど、
振動を与えて溶断するんですよね。

プラの場合はすぐ溶けるけどレジンはそうはいきません。

ゲートを削り取るのは得意ですが、分厚いものを一刀両断、
なんてことは出来ないですね。

途中で刃が立たなくなります。

もって1mmから2mmが現実的じゃないでしょうか。

1mmでも何回かなぞってパキって折るって感じです。

レジンの場合ですよ。

プラの時は溶かすことが前提です。

なので溶かしながら切っていくわけです。

最後は溶けたもの同士がちょっとくっ付いてるから

少しよじってパキッと不要部分を取り除くって感じですね。

あとね、スイッチオンして、対象物に刃を当てたしゅんかんからその対象物に振動が来ます。

対象物を持っている指のほうにも振動が伝わる。

そのブツの端っこも振動しているので指とか熱く感じます。

実際熱いので、そういった場合はゴム手袋か何かやった方がいいのかもしれませんね。

カッターマットの上でカットしたんですよ。

そうしたらカッターマットとの摩擦でパーツが一部溶けた感じにもなりました。

小さいものを切るときはそれなりの固定方法をとらないといけませんね。

変形した場合はそのリカバリーも必要でしょう。

瞬間接着剤をパテ代わりにしましたけど。

大体それで行けます。

そんなデメリットもありますけど、使えることはとても便利でして、

これに代わるものは無いと言えるシーンはいくつもありました。

ハッチをあける。なんて加工のときも重宝しますし、

つい最近ではカーモデルのフェンダーをカットしました。

4か所あるので前後左右をカットするのに物の2分で作業完了。

めっちゃ早い!カッターだと十数分かかりそうですよね。

エポキシパテをそぐように削るのもありです。

やすりで削ると粉が舞いますから。

気になる値段。いまアマゾンで見たところですが

ZO41Ⅱが大体46980円

ZO-40Rが35980円

ZO-30PⅡが26680円

となっています。

どれを選ぶかはお値段がそれなりに張るものですから、ご自分で選ばれればいいと思いますが、

私なら41Ⅱでしょうね。

これ自分で時間が来たらスイッチを切ってくれるらしいから。

一回つけっぱなしにしちゃったことがありました。

その時は幸い気が付いてスイッチ切ったんですけどそのままだと壊れてたんだろうなと思います。

「切り忘れ防止機能」はいいですね。

■QAですが

いまの説明でほとんど出ちゃったみたいなもの。

メーカーさんのサイトでもあったものをちょっと紹介しておきます。
どこで買えるのか?という質問だったようです。

二つあって、一つは模型店で注文
もう一つは通販で買ってくださいってことでした。

楽天かアマゾン。

もしくは直営で買うときは代引きか先払いだそうです。

■まとめます。

、ホビー用小型超音波カッターZO-41とか2の特徴と私の体験談になります。

その使いやすさと精度の高さから、経験の浅い人から経験豊富な人まで幅広いユーザーに支持されています。

これからプラモを始める方、あるいは道具をグレードアップしたい方に、

ぜひお勧めしたい道具の一つが超音波カッターです。

カット後のメクレになっている部分はカッターで削り取る。

くれぐれも設定ラインを超えないようにギリギリをデザインナイフなどで削り取る。
最後はヤスリで整える。
平面の単純な窓開けならピンバイスやカッターと定規で出来るでしょう。しかし複雑な凹凸のあるパーツだとカッターと定規では難しいところがある。超音波カッターはそういった場面で活躍します。

切りたいところをどういう方法で切ればいいのか?

それが効率よく切ることが出来るのか?

本当はやりたいことがあっても出来なかったことを可能にしてくれました。

そんな道具の一つです。

「時間を金で買える。」そんなド直球な機械。

私こういうの大好きです。

それでは、皆さんのホビー作業がより楽しく、

より充実したものになりますように。

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