ガンキャノンバックパックの製作

アトハメの解説

ガンキャノンのバックパックを使ってアトハメ加工についてその一法を解説しますね。

スプレーミサイルポッドについているバックパックは元来のガンキャノンの物が使われています。

図解

バックパックの中に噛みこませるようにするこの白いところのパーツ。穴に突き刺して上下で挟むので組み立て後は絶対に外れない構造になっています。そこで

この赤い線を引きます。抜ける方向:外に向けて引っ張れば取れる形にします。

この赤いところを切り飛ばしましょう。幸いこのパーツはKPS樹脂のようですからとても柔らかい素材です。タミヤ薄刃ニッパーで「ぬるり」とカットできます。

この程度で?!

サーフェーサーを吹き付けた後ですが、このように接着後もスポンと抜き差しが出来るようになります。この程度で記事を出すのか?と思われるかもしれませんが、この部分の塗り分けはとても重要です。ガンプラの塗装とは玩具であり玩具ではない。大人の見た目に耐える美しさとは一点の濁りも許されないのが良い作例とされているようです。

色の選び方、塗装のメリハリ、マスキングをどうやったかの痕跡が見えない。塗り分け線がヨレてない。吹き残しはダメ。そんなキマリと拘りが厳しい目でフィルターされるのです。

塗装完了

とりあえず完成したものを掲載しておきました。

このバックパック。どこに注目ポイントがあるのか。バーニアノズルの色がメタリックブルーで塗り分けされています。機体が赤なので赤系を選んでもいいかもしれないと安直に考えたのですが、誰でも考えつくものであっても少しだけ違うものを選ぶのがストレートに響くと考えました。ここは自分オリジナルの考えね。

バックパック本体は黒に見えるけどC301に少し色を足したものです。ジャーマングレー程度だと思ってください。写真の見た目まっ黒ですわね。鮮やかな青が目に飛び込みます。その次に赤い四角。もともとあったモールドを赤に塗り分け。ここは下地ホワイトから先に赤を塗っておいてマスキングしたもの。

次にバーニア内部の色が金色に見えますが、シルバーの上からクリアレッドです。吹き加減によって金じゃないチタンの焼けた色の風味が少しでも出てくれたらと願いました。

スプレーミサイルランチャー

スプレーミサイル部分の色分け。マズルの部分は指定色そのままのホワイトですが、その後の筒のところはバックパック本体と変わらない色が見本として掲載されていました。

ここ重要です。最初は同じ色にしていましたが、どうも重苦しい。色を数回変更してこの色になったわけです。その理由。

形状を見るとミサイルポッドではあっても形はミサイル。ロケットの形をしています。

皆さん、ロケットの色のイメージは?

H2ロケットは真っ白ですね。戦闘機のミサイルも試験弾を除いて大体白です。イメージって大事なんですな。真っ白ではありませんが、白っぽく寄せました。そしてそれっぽい暖色系を混ぜたものを採用組み合わせしました。先端だけは真っ白。

全部グレーに塗っても別に構わないけど上手い人の作例を見ていたらノーマルストレートに組んではいてもこのような考えの工夫がその要素に加わっているのですね。

色分けの大変さを少しでも楽にするためにアトハメを行うのですが、その理由としてこのような大義が隠されているのであります。自分でも「なんて大袈裟なのだろうか。」と、苦笑いです^^;

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