ARL44塗装段階へ

基本塗装をこの記事に収めておきます。

採用する色は車両によって変わるのですが、今回はフィールドブルーとブラックグリーンが活躍します。とくにフィールドブルーにはホワイトを入れたり、実はちょっとフラットブルーにホワイト入れてハイライトの下に挟んであったりします。段階を踏んで質の向上を目指したいところ。

サフェーサーはクレオス1000サフです。(タミヤのメタルプライマー入りにしています)

ウェザリング時に履帯はエナメルにつくと全部が壊れてしまいそうなプラ製なので安全を期して外しておきます。スプロケットも一旦とり外し。

全面に噴きつけ。転輪関係は別で塗装しようと思いますが、小さいことと取り外しが出来ない状況にありますので車体の泥系の汚しまでは無視というかたちです。

B&W

クレオス1200黒サフ(プライマ入り)を吹きつけ。BWで。

グレーも入れたりホワイトも入れたり。三諧調程度にはしています。

色載せ

XF50フィールドブルーを使います。フランス車両って青っぽいイメージがあったり。

タミヤアクリルに切り替えます。フィールドブルーをシャビシャビに溶いています。

ホワイト部分に5倍くらいにした塗料を薄ーく載せております。垂れないように注意します。乾燥が遅いときはドライヤーで強制乾燥。

何度も繰り返してフィールドブルーの色を発色させています。あの薄い塗料なので下の白黒の筋はそのまま残ります。

だんだん濃くなってきます。それでも白黒がはっきり残ってる感じ。

ブラックグリーンを使います。同じくシャビシャビに希釈しますよ。

白黒の上から今度は黒めがけてグリーンを載せていきました。(カメラが違うので濃く見えています。)

新たに緑のスジを追加するようにしてあります。

一回目のケープ剥がし

次に一回目のケープ剥がしをします。その上からフィールドブルー+ホワイトを入れて全体をふんわりと一回転。この一段目のケープ剥がしは下地の色と似通った感じにしたいのでがっつりはがさないことを意識します。このアクリルの地面にじかにケープを入れることであまりはがせない剥がしになります。

フィールドブルー+ホワイト数滴で白っぽいものです。先ほどの黒かったところを潰すように、しかし完全には消さない程度。

筆に水で剥がしました。

コントラストは非常に淡い冷淡な調子ですが、今のところはこれで良し。

真っ黒だったところもグリーン+ブルーの混じった色がちゃんと残っています。

WBのホワイトの部分に青みを感じる風合いも残ってる。ちょっとでも濃くするとすぐに消えてしまうので「残せよ残せ。」と言い聞かせながら塗るのがコツだと思いました。

ホワイトの縦ラインを最初に入れていたことが効果的に出始めます。あとパネルラインごとの白と黒の弱めのコントラストが側面の上下で分かれた感。コントラストはこの時点でもまだくっきりとした感じもあります。

二回目のはがし。

ケープ剥がしの二回目は白い斑点をわざと残すようなテクスチャ的なものにしたいと思います。若干濃いめの白っぽい色の斑点を残す感じです。

このはがしと一回目のはがしは違う意味合いがありますのでしっかりと剥がれてくれなければなりません。ということで一旦クリアー(ラッカー)で塗装膜を完全分離。その後ケープをじかにスプレーします。乾燥後下の写真になります。

かなりホワイトに寄せたフィールドブルーを先ほどの希釈の半分くらいで塗装します。濃いめですので下の色が隠れ気味になります。隠れたところをはがします。

水で剥がします。かなり豪快に剥がさないとこれまでの苦労が無くなるので全部は剥がさずとも視覚的にモンモンとした模様が残ることだけを意識しました。

グリル上もよいメリハリでメカ感が出てきてほっとします^^;

左側面。ここにちょっとだけ先回りでドッティングを行いました。写真は未作業です。

デカール

デカールを貼るのを忘れてた^^;

たった数枚ですが、一挙にこの戦車は所属した車両である雰囲気が出ますね。かっこよくなったのでもうこれで完成にしたい気持ちもあるのですが、まだウェザリングが残ってる。まだ終われませんよね。

先走ったドッティングの側面です。砲塔はまだ行っていません。この日は時間切れ。

最終的な面表情を出そうと何度もレイヤーを重ねています。

なのでデカールだけ浮いてる(笑)

既存の塗り方。7・8年前までの塗り方といえば、サフェーサーを掛けたら一気に最終面を塗って、ウェザリングで終わりってことになっていました。私の中でこの数年でこの塗り方は一気に変化したんですよね。世の中が変わるのと同じです。今この時はそれに合わせてBWやモジュレーションも習得もマストスキルになりました。

ガンプラは綺麗に塗るのが良い作例として表紙飾ってることが全盛でずっと続いています。いやいや汚しは大事だとおっしゃる人もいるでしょうが、数字をみればわかります。世のメジャー層が求めているものは全然違うものです。

ですが、自分の欲しいものとは違うので「それはそれこれはこれ」でやりましょうw

ウェザリングは次の記事に掲載。

記事あとがき

上にも書きましたが数年前の自分の塗り方と全部変わりました。誰が作っても同じような車両しか出来ないと面白くないなぁと思っていたのですが、このところ数台の車両を作りながら感じたことです。AM誌や海外モデラーの動画を見ていてなるほどな、こんな技法を使っているのかと、この数週間何度も見直して同じスキームを構築してきました。忘れないようにレシピをどこかにメモしておきたい。(あ、同じ結果にはならないのが残念なところですが^^;)

まずはBWですが、実はフルスクラッチギラドーガの時に行っています。中央の隊長機だけです。車両としてはT34/76でBWの思い切り明るめに振ってみました。白黒だけのくっきりコントラストです。緑車両では発色が良くホワイトを下に入れておくととても優利に働くようです。

次にⅣ号f型です。こちらもBWを行ったのですが、パンツァーグレーはこれがかなり右往左往してあの結果でした。時間はすごくかかるし後から修正を何度も重ねましたところなんとかあんな感じになりました。最終ピグメント処理が邪魔してしまったのもありますが。

このARL44もまだウェザリングはまだです。この先ウェザリングの工程に入ります。また数年前とは違うものにアップデートして行うわけですが、ナイトシフト先生を見てお勉強します。

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