素組 ジークアクス

ガンプラ

素組は数時間かかりました。パーツ点数は大きさボリュームの割りにかなり多め。これまでのMSの膨らむところが膨らんでおらず、尖っているところが骨のような形状。これまで作ってきたガンプラの常識が大きく変わりました。その特徴ともいえるのが片持ち梁のロール軸関節、これは境界戦記のあれと同じ。ヒジ、ヒザ、くるぶしは差し込み式の片持ち梁で、二重関節が採用されていません。

かつては二重関節にすることで可動範囲を広げることが画期的なアイディアでした。甘んじて数十年過ごしてきましたが、その考えを一新したのかもしれませんね。

プラモにする前提でデザインされています。

足のフットーパーツは一軸ロールで接続されているだけでして、その接続部は下に向かってベクタードノズルになっています。そのノズルの外側の一部とフットパーツが接続されています。これまでの常識が覆った瞬間です。

主人公機は、メーカーのフラッグシップですから現在ある技術の最先端を盛り込まれるものとなっていますし、その考えはコンセプトの大幅な切り替えが起きていると感じます。


 このキットとの出会いは遅れに遅れています。先日大きな街へ赴き、一月半の時を経て、ようやくその姿を捉えました。 店には未だ積み上げられた箱が十数個。

入荷数は、それを遥かに凌駕していたのでしょう。

しかし、周囲の客の手にそれはなく、求める者は既にその熱を掌中に収めているのかもしれません。私の住む町では抗いようのない現実なのだと、改めて痛感させられます。

大手量販店ですら、その入荷は僅少。五年前と比較すれば、売り場面積は著しく縮小しています。かつて壁一面を埋め尽くしたガンプラの領域は、今や五分の一にも満たっていません。他のスケールモデルがその空白を埋めるわけでもなく、むしろその影すら薄い。

そこに鎮座するのは、廉価なフィギュアや食玩、あるいは周辺グッズといった、彩りの乏しい品々。

何と寂寥とした光景でしょう。

地方都市の雄ですら、この凋落ぶりなのです。

個人経営の店舗が置かれた苦境は、想像に難くありません。

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