旧キットゲルググをニコイチでフル可動化させよう その7 ゲルパックスクラッチ

まずはイメージ図から

PCで描いた絵を元に方眼紙描き込みます。実物に合わせてサイズを目検討でいいのでゲルパックの高さと厚みを決定しました。

この絵を見てまずやるところは付属しているものを除いたもの最大公約数的な形を抽出します。最もシンプルな箱にすることが最前の課題です。下部の大型バーニアは本来可動パーツのようですが、今回は非可動にしこれを含めた形で箱組ができる部材をカットします。

プラバンの部材カット

このピンク色の形にカットします。

4枚必要ですので同じ形に切り抜くのは至難の業ですね。重ねて2日枚づつ切って4枚瞬着点付け合わせてやすりで整える。いつも私がやっている方法です。

カットした4まいの板からさらに上下に蓋をするような形のプラバンをカットします。これは上下で2枚づつ同じものをカットします。

組み合わせるとこのようになりますね。間につっかい棒の構造も入りますが、単純にこの形になれば固めるためなら中に何が入ってもおk。しかし、ゲルの電池ボックスのためのスペースは確保しておきます。

4枚重ね

下のバーニアのブロックが2つということになりますから単純に2枚と2枚を用意し、4枚を点付け接着した後、ペーパーで面合わせします。

自作ヤスリブロックは安価で役に立ちます。コスパはかなりものですね。リタックでもいいと思いますよ。

カットする部材

切るべき長さは同じ。ピンクの辺に沿った同じ幅のプラバンを切り出す。

Aは同じものが2枚。Bも2枚。CとDは2つに分かれているエンジンの蓋なので2枚づつ。

次に方眼紙に絵を描いておきました。見えにくくて申し訳ないですが、あれには横幅が描きこまれます。横幅になる長さを図から取り出しそれぞれ必要な大きさのプラ材をカットしていきます。箱の壁の線に上と下を貼り付けることで箱にするのです。

これが壁の線になる板。

箱組

柱となる部材です。同じ大きさにカットするにはチョッパーⅡが便利です。同じ大きさのチップをカットして用意しました。また2mm角棒により角を補強します。

強度を上げるためそれぞれの壁には2mm角棒が必須です。

二つのブロックが出来ていますね。

中央に桟橋を渡すことで左右を繋げてバックパックの全容に近い形が出来ていきます。

電池のスペースを確保しておく

背中側の構造体は邪魔になるので一部削り取りました。ここには将来電池ボックスががボスっと来る予定なのです。

段落ちならぬ段上げ?

モールドの為ですが、0.5mmプラバンを横っ腹に貼り付けます。一段下がったモールドが欲しいときはあらかじめ最終横幅の厚みを1mm減らして0.5mmを両サイドから貼り付けてやるようにしています。同じ面レベルで繰り返すことは難しいですが簡単かつ有効な段落ちの手段です。

横っ腹にあるこの台形のバーニアですが、こちらの形が難しい。先ほど書いた絵に直接マステを貼り付けて形をとってトレスしています。プラバンに貼り付けて必要枚数のプラバンをカットして箱に組むわけですね。

こんな形です。0.5mmのプラバンでこさえました。が、でかいなー。絵の通りにうまくいかんということです。

のちにこのパーツは大幅に小さく作り直すことになります。この上の位置に丸いモールドが来るんですよ。先にそれを作ってから設計したほうがよかったんですね。丸いのは難しいので後回しにしてたのが悪い結果となったのです。面倒で難しいところを後回しにするのはよくあることですが、この場合は先にしておいた方が無駄がなかったのかもしれませんね^^;

横っ腹の台形が邪魔に感じます。

円形のモールドパーツを自作するには?

サイドにある丸いモールドを自作します。手持ちの丸モールドではどうにもならないことに気が付きまして、無いものは作るしかないということで原形製作。ステンシルを使って丸く切り抜いた1mmのプラバンの中央に3mm軸を付けてドリルに咥えさせて真円にしました。そこにポリエステルパテを盛りつけて筆でならしているところですね。

硬化後に紙やすりで整えます。

このように綺麗な半球ドームになります。台形段落ちを彫刻刀で彫ってやりました。

お湯丸複製UVレジン

器に熱湯を注ぎ

お湯丸をあったためました。

お湯丸から出来た型にUVレジンを流して

UVライトを当てて硬化させます。

複製したパーツの形を整えます。

左右ともに同じパーツを貼り付けて出来上がり。右は原形の自作〇モールド

徐々に雰囲気が出来ましたね。上に3個の箱組ユニットも付けました。ルーバーは0.5mmプラバンの単純な貼り付けで作っています。一気にMSV風味が上がりますね。

パイピング

MSGサポートグッズのモビルスプリング3mmです。これにするか?

この白いワイヤーにするか迷ったんですけど、スプリングのほうがかっこいいからということでスプリングを採用することにしました。

バーニアは3個にしています。2個ちょうどいい感じに入るのかと思っていたら5mmプラパイプ二本は入りませんでした。5mm3mm4mmを組み合わせ複合的なバーニアにしてあります。C面処理中。

唯一のエポキシパテ

最後上面ブロックは円柱形なのでここにはツラを合わせるために木部パテを盛りつけて成形。

硬化が終わった1時間半くらいのころ合いで左右のブロックを取り外します。

この作業は必ずやらねばならないわけではありませんが、塗装時に便利なので分割しておくのはいいことだと思いますよ。完全に固まった後では難しいです。一時間程度が外せる目安ですね。

ゲルの後ろにもって来るとこんな感じになります。トサカが干渉しますね。何とかせねば。

出来上がり。紆余曲折なんとか形に。

上面

右サイド

左サイド

裏。持ち手にランナーさしました。

スプリングの内部には2mmアルミ線で形状づけしています。

あとはリベットモールドでもうってスジボリ入れてやればと思いますが、こっから先はゲル本体と同時並行に仕上がりにかかわるところでしょう。

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