もくじ
飛行機モデルと同一の製作方法で
飛行機モデルを製作するときに慣れてない人がとても敬遠する理由の一つに塗りながら製作するという部分があります。この「塗りながら作る。」ことの面倒な作業をなるべく簡略に抑えられたキットがこのタイガーモスだと言えるでしょう。ファインモールドはこれまでもたくさんの飛行機モデルを輩出してきた日本を代表する模型メーカーです。ツボを押さえたキットの構成だと思いました。社の方針が見える見えるぞ~
内部から塗ることを前提にされています。先に大まかでいいのでランナーから離さずにエアブラシで塗装しておきます。
一部ランナーを付けたままでカットしそれぞれの作業を行います。先にスミイレしておくと塗り分けの基準線もわかりやすく、ドライブラシの必要性や形態の凹凸を見極めやすくなります。
ドライブラシは油彩のタイタニウムホワイトで行っています。乾燥が遅いですが、内部なので触らないところなので迷わず行っていますね。
ドライブラシ中です。塗りすぎないように注意しつつ。
機関室の内壁にはたくさんのパイプがモールドされています。このモールドが背面の壁の色と明白に違うことを浮きだたせることにドライブラシの目的があります。
キャビンの内壁を塗ります。色指定が三色ほどで指定されていました。ちょっとだけ自分でも色を付けています。スミイレとドライブラシも施しております。
こちらドーラの部屋が前になっています。青いソファとベッド、通信機と武器類が壁に飾られています。中央の壁と壁で仕切られているところは会議室ですね。
前後に分かれていますが後ろは機関室です。中央の青いのは下のフラップター格納庫の明り取りの窓でしょう。
組み立てにはスナップフィットを利用する。
ほかに船体の手すりと梯子の部分の抜きが凄い。あと、船体の上に上がる階段と壁面のパーツは一体化されているんですよ分かる?すごいことですよ。別パーツ化してもいいのに、すごい技術だ。
鳥の頭のようなコックピットキャビンも内部に船室を先に作りました。ここは支柱とはスナップフィットで取り付けてあります。接着剤なしでおk。しかしキャビンには残念ですが真上に思い切り継ぎ目ラインが発生します。ここは目立つところだから消すことにします。初日はとりあえず形にするところまで行います。
ユニットごとの接続はすべてスナップフィット方式で繋げられます。しかし中にはきつく一回取り付けると外せないくらい固いところもあるのでそれなりのすり合わせ作業は必須です。ここはガンプラで培った技術を思う存分使うことにしました。ダボカッツやピンカッツね。
フラップターの入る格納庫です。ここには床面とレール壁面の先に塗り。梯子などが装備されています。事細やかに造形があり、接着すると見えなくなる部分ですがちゃんと作られているんですね。全部塗りました。上面との接着は床デッキの下の板のところだけ接着しユニット数の簡略化だけ行っています。
ハッチオープンギミックがあります。ヒンジがスライド式になっているのでちゃんと開くんですよね~。ちゃんと作っている気遣いが分かる~!(ヒンジ取り付けダボが〇ではなく楕円形になってて若干のスライドが起こせるようになってんの。ミリ単位の気遣いに恐れ入ります。
エンジン後ろの動力プロペラのシャフトはパイプとシャフトとプロペラの三者が組み合わさる構造でした。プロペラはそれぞれ回転可能。
接着を省略することで後で分解することも可能。
ユニットごとの接続にはスナップフィットを使用すれば後で取り除くことができる構造です。鳥のヘッドに船室。キャビンブロックと格納庫に機械室までそろえられたらとはくみ上げるだけの簡単構造でした。一つ感心なのはとても理解しやすいんですよ。
あとの製作は翼は一枚もの左右同時接続です。上の気球部分は左右張り合わせなので中央に継ぎ目が走ります。ここもヘッド同様合わせ目の処理を行う予定。プロペラは回転式です。一部接着してしまいました。流し込みが流れちゃったようです。片方はクルクルと回ってくれるのでいいでしょう。
継ぎ目処理はラッカーパテを盛りつけペーパー処理します。特に目立たない継ぎ目なのであまり問題にしていません。透明な窓をマスキングしたら本体塗装を行いますが分解塗装できるので楽に行えますね。
サフはクレオスの1000サフを使用しました。傷や継ぎ目の消し切れていないところなどを確認し再度作業を行ったうえで本塗装に移ります。
船体にはじつはクレオスのレッドブラウンを採用。窓の部分に最初はブルーを使っていたのですが、スミイレを行った後黒に見えたので採集はスカイブルーを上塗りしました。
どくろマークのデカールを貼ります。
タミヤのデカールフィッターを使います。最近これがお気に入りです。
どくろマークは海賊の証。
AMMOのオイルブラッシャー ダストアースを使用しまします。
ダストアースを筆で点付けしその後別の綺麗な筆で延ばします。翼のリブの頂点に来るところだけを薄くホワイトに寄せていくのがいいでしょう。あとは周囲をぼかすとなじんでくれます。
ドーラ一家の「タイガーモス号」完成しました。
まずは正面から。ヘッド?コクピットの内部も見えるような透明パーツとなっております。
側面から見てもコクピットの窓が見えますね。大きな窓はクリアパーツでよく見ると椅子もちゃんとついています。
タイガーモス号の構造はコックピット、主翼、尾翼、中央の大きな気球部分、中央にキャビンと機関室、下部にはフラップター収納庫となっており、海賊ドーラ一家の家とも呼べる機能がすべて整っています。
側面から見ますとその機能性が分かります。鳥の頭の部分には操縦室。首が渡り廊下で真っ先に来るのが通信室兼ドーラの部屋ですね。
後方へ行くと機関室。青い点が三つあるのが機関室の明かり窓です。
てっぺんのくぼみには偵察用の小型飛行機が収納された部分が再現されています。
梯子と手すりは一発抜きのパーツで構成されていました。素晴らしい。機関室にはちゃんとドアのモールドが施されていますね。
やや前方の腹の部分風よけの窓が二つ開いています。下部に船の舟艇になるところにはフラップターの格納庫となっています。その明かり窓がブルーの指定になっていましたが、塗ると真っ黒に見えますので急遽スカイブルーに変更することで対応しました。
やはり塗ると違いますね。一つ面白いコレクションが出来ました。
まとめ
- 奇抜なデザインだが構造が分かりやすい工夫がなされている。
- 各部の機能を重視した再現に楽しみがある。
- 二度おいしい。
- 継ぎ目が分からないような構造でコクピットと船底と気球部分の3か所で終わり。
- 接着を省略すれば後から分解できる。
12月上旬予定だそうですがファインモールドからゴリアテが発売されるとのことです。そりゃ楽しみみですね。空中戦艦もかっこよかったもんね~^^
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