イングラムリアクティブアーマー一号機の組み立てと塗装を解説(その3

箱のサイドにある挿絵。めっちゃかっこいい。2号機や3号機も欲しい。遊馬や進士さん、弘美のフィギュアもw

こんにちは、pZeroです。本日は「パトレイバー1号機リアクティブアーマー仕様」のキットをご紹介します。このモデルは無可動で、塗装が前提の精密なプラキットです。

キットの詳細情報

「アートプラ パトレイバー1号機」は、海洋堂のプラスチックモデルレーベル「ARTPLA」から発売されています。このキットは「機動警察パトレイバー2 the Movie」に登場するリアクティブアーマー装備のイングラム1号機を再現しています。

スペックと特徴

  • スケール: 1/35
  • 価格: 8,800円(税込)
  • デザイン: 出渕裕氏のデザインを高解像度で再現
  • 素材: 繊細かつ頑丈な肉厚成形
  • カラー: パーツの成形色はパールグレー

この情報は2024年4月26日時点のもので、最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ランナーの断面は四角い。それぞれのゲートも太いが目立たない場所に設置されていた。ペーパーやナイフは必須。接着剤も必要です。

組み立ての進行状況

パーツの準備と接着

パーツの表面には精密なモールドが施されており、レベルはガレージキット並みです。

本キットの全てはタミヤ薄刃ニッパーを採用しています。

センサー類はクリアパーツと成形色パーツの選択式で、今回はクリアパーツを使用しない予定です。関節部分は仮接着し、塗装時の不便を避けるためにGPクリアーを使用しています。

パーツ同士の接着には流し込みSPを採用。

関節同士の接続にはGPクリアーにて接合する。関節は塗装時に有利に運べるように必要時に分離できることを優先としたい。

接着とパテの処理

接着面が深すぎる部分には溶きパテを使用し、浅い部分と深い部分の不均一さを修正します。パテがはみ出た部分は薄め液で丁寧に拭き取っています。

私の採用するラッカーパテはグレージングパテ。主に細かい傷の消去や深い溝を浅くするなどに使用しています。飛行機モデルのフェアリングなど。

先のグレージングパテを溝に塗りこむ。多少はみ出ても後で拭き上げます。

綿棒にラッカー系薄め液を含ませて溶かしとるようにふき取ります。残っている多少の緑色は気にしない。

洗浄とサーフェーサーの塗布

埃や汚れを落とすために超音波洗浄機で洗浄後、サーフェーサーを吹き付けます。

超音波洗浄機に2回に分けて洗浄。
すすぎはしっかりと。この後乾燥で一日。サーフェーサーはクレオス1000サフを使用する。この色をグレーの真ん中色として扱います。

まずはタミヤアクリルのフラットブラックと軍艦色を使って暗めのグレーを作り、影の部分を塗ります。

先のサフグレーを中央としたときにそれよりも一段位グレーを作る。FX75海軍工廠グレーに黒を足す。

黒はアクリルフラットブラック。これを適度に混ぜてサフグレーより暗いグレーを作る。
まずは慣れる為でもある。パネルラインを中心にシャドウを行います。

シャドウとハイライトの塗装

エアブラシで黒に近い色を使い、さらに影となる部分に細かくラインを引きます。続いて明るめのグレーを作り、広い面の明るい部分に重点的に吹き付けます。光の方向を統一し、左斜め上からの光を想定して塗装を進めます。

次に基準のグレーよりも白いグレーを作る。XF2フラッとホワイトを基準に若干の海軍工廠グレーを足す。

白めのグレーで光の当たる明るいところを作る。黒いところと白いところを二段階上げてコントラストの上から下までの幅を広げておく。

彩色と仕上げ

足のアーマーや胴体の一部は異なる色調を持つため、青系と緑系の暗い色を基調にして下地を作ります。塗装は一日ごとに進め、全体を組み立てて光の方向や色のバランスを確認します。

アクリル塗料による彩色。先のB&Wの上から白を消さないように黒い方から白へ向かって吹き付け。ベタに塗らないように

油彩によるディテール強調

次の日には油彩を使用。バーントシェンナ、フタロブルー、サップグリーン、パープルを混ぜ、暗い部分や皺のある部分にスミ入れします。

油彩は一旦段ボールなどに出すことで練り油のリンシード油を吸わせておくと硬化が早くなる。かもw

時油はオドレスペトロールで溶く。揮発油である。タミヤエナメル溶剤もほぼ同様の働きをする。

欲しい色を作りオドレスペトロールでシャビシャビに溶く。スミイレ塗料の出来上がり。

色を作り溶き油で薄めた絵の具を使ってスミイレの要領で塗りこんで行く。ついでにフィルターを行います。

面と面が角度をもってつながる場所は必ず暗いところになるのでそこを目掛けてスミイレ。
このモデルは布が張られているような質感もあるのでシワの底に当たる部分に塗料が残るように塗る。

乾燥には時間がかかるため、丸一日乾燥させてからクリアーを吹き付けます。

ベルト部分があるので油彩で塗る前に塗り分けしておく方が良いでしょう。もしも後から気が付いても完全乾燥後にクリアーで押さえたうえでなら塗ることが出来るので塗料の油種で順番を気にしている人はそこまで厳密に守ることもないと思います。

デカールの貼り付け

デカールはケミカル布に水を浸し、順番にカットしたものを置いて水分を与えます。タミヤマークフィット(スーパーハード)を使用し、下地がマットであることからシルバリングを防ぐいみもあってスーパーハードを採用しています。

マークフィットスーパーハードタイプを塗った上からデカールを載せ、余剰水分は綿棒で押さえて取り除く。面とデカールが密着するように。

背中のPOLICEのマークは3枚に分割されていた。

以上が、パトレイバー1号機リアクティブアーマー仕様の組み立て工程の概要です。次回はさらに詳しい塗装や仕上げのテクニックを紹介しますので、お楽しみに!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。