日中学生交流プログラムの舞台裏で語られない懸念

コラム

「友好」の名のもとに潜むリスク

先日、日中ハイレベル文化交流対話において、日中間の修学旅行の相互受け入れを促進することで合意したという発表がありました。一見、両国の若者が互いの文化に触れ、友好を深める素晴らしい取り組みのように聞こえます。しかし、この合意の裏側には、看過できない重大な懸念が潜んでいることを、私たちは認識しなければなりません。

国民の安全は二の次か?

中国では、日本人学生が殺害されるという痛ましい事件や、邦人が不当に拘束される事件が後を絶ちません。現地に住む日本人は、身の安全のために行動を制限せざるを得ない状況に追い込まれています。このような状況下で、何の罪もない日本の学生たちを修学旅行に行かせるという判断は全く非常識です。

外務省の第一の任務は、日本国民の安全を守ることではないのでしょうか。中国で日本人の安全が脅かされている現実を前に、学生交流を安易に推進する姿勢には、強い憤りを覚えます。

「超限戦」という名の脅威

中国は、「超限戦」という独自の戦略を用いて、軍事力だけでなく、経済、情報、法律など、あらゆる手段で相手国を弱体化させようとしています。

「世論戦」で偽情報を流し、社会を混乱に陥れる。「心理戦」で戦意を喪失させ、抵抗する意欲を奪う。「法律戦」で相手国の法制度の不備を突き、自国を有利にする。

中国が仕掛けるこれらの「見えない戦争」は、私たちの想像をはるかに超える巧妙さで、静かに、しかし確実に進行しています。特に、近年顕著になっているのは、SNSなどを利用した情報操作です。フェイクニュースを拡散させ、社会の分断を煽り、政府への不信感を増幅させる。これらの行為は、単なる情報操作に留まらず、国家の根幹を揺るがす「ハイブリッド戦」の一環として行われているという認識を持つべきでしょう。

留学生交流の光と影

日本の大学には、多くの中国人留学生が在籍しています。彼らの中には、優秀な人材もいるでしょう。しかし、彼らを受け入れることで、日本の技術や情報が中国に流出するリスクはないのでしょうか。

近年、日本の大学における研究成果や技術情報の管理体制の甘さが指摘されています。高度な技術を持つ留学生が、その知識を母国に持ち帰ることは、容易に想像できます。また、留学生という立場を利用し、スパイ行為や情報窃盗を行うケースも報告されており、決して看過できる問題ではありません。

米国が国家安全保障上の理由から、中国人留学生、特に理工系の研究者に対して厳しい対応を取り始めているのは、これらのリスクを重く見ているからです。日本は安易な学生交流の先に何を見据えるべきなのか、今一度、冷静に、そして戦略的に考えなければなりません。

今こそ、立ち止まるべき時

日中友好は重要です。しかし友好の名の下に国民の安全をないがしろにしてはなりません。

私たちは、中国の「超限戦」という戦略、留学生交流の光と影、修学旅行相互受け入れのリスクについて、もっと深く知り、議論する必要があります。

そして、政府には国民の安全を最優先に考えた政策を強く求めます。特に、以下の点について、具体的な対策を講じるべきです。

  • 留学生受け入れの厳格化: 国費留学生の受け入れ数を制限するだけでなく、私費留学生に対しても、身元保証の強化や、在学中の行動規範の明確化など、より厳格な受け入れ基準を設けるべきです。
  • 大学の研究情報管理体制の強化: 大学における研究情報の管理体制を強化し、機密性の高い情報へのアクセス制限や、外部への情報提供に関するガイドラインの策定などを徹底すべきです。
  • 学生交流プログラムの見直し: 修学旅行だけでなく、大学間の交換留学プログラムなどについても、安全性の確保を最優先に、プログラム内容や受け入れ体制の見直しを行うべきです。
  • 国民への情報発信の強化: 中国における邦人保護の現状や、学生交流に伴うリスクなどについて、政府が積極的に情報発信を行い、国民の理解と協力を求めるべきです。

声を上げよう

このコラムを読んで、少しでも不安や疑問を感じた方は、どうか声を上げてください。

私たちの安全、未来のために一人ひとりの声がより良い日本を創る力となります。

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